2010年3月27日土曜日

がん細胞死滅の瞬間を世界で初めて科学的に確認

紅豆杉の抗がん作用で、特徴的なのが「がん細胞の
アポトーシス誘導作用」です。
アポトーシスとは細胞の自然死のこと。
通常、抗がん剤と接触したがん細胞はネクローシス
といわれる壊死状態となります。
ネクローシスの場合がん細胞の細胞膜が破裂し、
細胞の内容物が外に流れ出すことで、炎症を引き起こし
たり、がんのさらなる悪化に結びつくこともあります。

一方アポトーシスは、細胞膜が破裂しないため、がん細胞
の中身が外に飛び散ることなく、周囲に悪影響を与えず
静かに消滅します。

生卵が割れて飛び散るのがネクローシスだとすれば
アポトーシスはゆで卵の殻をむき、中身をちぎるようなもの。
ちぎられ断片化したがん細胞の破片は、免疫細胞である
マクロファージに捕食されることでキレイに消滅します。

金沢医科大学のタキサス(紅豆杉)研究部門では、紅豆杉が
がん細胞をアポトーシスに誘導し、死滅させる瞬間の動画撮影に
世界で初めて成功したようです。
子宮頸がん、卵巣がん、肺がん、白血病などで、アポトーシス
の様子が撮影されています。

数ある補完医学素材の中でも、アポトーシス誘導を科学的に
証明しているものは、現在のところ紅豆杉ただ一つのようです。

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